インド南部のカルール(Karur District Tamil Nadu,Indea.)の産出のスモーキージャガレークォーツです。この産地では様々なタイプのアメジスト等産出することが知られています。結晶のトップがえぐれている虫歯アメジストや、他にもスーパーセブンタイプのジャガレー、変わった物ではヘマタイトレッドのセプター(かなりレア)等があります。全体的に鉄分が多く、アメジストしかり、レピドクロサイト、ゲーサイト、ヘマタイト等がインクルしているの水晶が多く見られます。また、この地でピンクファイヤークォーツが産出することは、私の周囲の極少人数の者しか知りません。ピンクファイヤークォーツは、ヘマタイトの板状結晶が反射干渉してピンク色が強調され発色する事が通説になっています。この原理で、ヘマタイトの結晶の厚さが異なり、ゴールドに発色する物がある事を確認しています。以前出品した同じくカルール産のスーパーセブンタイプのピンクファイヤークォーツにも、極部分的にゴールドファイヤーを確認しています。このスモーキージャガレークォーツには、大きめなヘマタイトの六角形平板状の結晶が表面付近に、柱面錐面に平行にインクルージョンしています。そのヘマタイトの結晶が光を反射してゴールドに輝きます。通常ヘマタイトは黒い金属光沢ですが、反射干渉によりゴールド(黄色)の光の波長が強調されたと思われます。ゴールデンファイヤークォーツは、ブラジルミナスジェライス産と南インドカルール産で確認していましたが、この様な形状のゴールデンファイヤークォーツは初めてです。学術的にも大変貴重で大きな標本で、ミュージアムレベルの個体です。168×82.8×75.3mm 1143g#水晶#天然石#原石#インド#カルール#スモーキー#ジャガレー#ピンクファイヤー#ゴールデンファイヤー#ヘマタイト#鉱物標本#ミュージアム
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