ルシアー松井邦義氏製作の手工品です。彼は1950年東京生まれで町田市在住。明治大学工学部を卒業後、勤めをしていたなか、楽器製作家との出会いがあったことでギター製作に興味を持ち、1976年に茶位幸信氏の工房に入り、ギター製作を始める。茶位工房での研鑽の中で銘器の研究をし、79年に独立し自身の工房を立ち上げる。初期はロマニリョスの楽器に影響を受けた作品を中心に製作。その後フレタ、ブーシェなどの研究から得た知見をもとに独自のモデルを構築し製作している。現在製作しているKMシリーズはトーレスをモデルとした伝統的な手法を用いたオリジナル作品で、伝統的な名器を基にヘッド、ロゼッタ、力木の配置など細部にわたり忠実に再現しています。音質は木質でありながら、華やかな音作りで、音量も豊かです。 KM-50は横裏板に中南米ローズウッドを使用して、更に音の骨格が太く、低音の深みと力強さが増しています。全体的に優しくて締まった音で、高音域は飽きの来ない深みとコクのある音色です。本来、ハカランダは中南米産ローズウッドに共通して用いられる名前であり、ブラジリアンローズウッドやホンジュラスローズウッド、マダガスカルローズウッド、ココボロなどが有り、70年代は全てをハカランダと呼んでいたようです。80年代になりホンジュラスローズウッド等を別名ニューハカランダと呼び、ブラジリアンローズウッドのハカランダと分けて記載され出したようです。ブリッジの緒止め部にはアバロンの貝飾りが施されており、ワンランク上の風格があります。ネックは手間のかかるスペイン式一本棹方式を採用しています。ネック反りも無く、小さな打ち傷擦り傷は有りますが、目立つような傷は有りません。ネック裏の塗装が手汗で変色し、マット仕上げの様な多少のざらつき感があります。横裏板のカシュー塗装に一部変色劣化が見られます。フレット残りも充分で打ち替えの必要は有りません。ケース付きです。オール単板のハンドメイドギターを格安で出品します。新品のスーパーライトケースが付いてます。表板:スプルース単板横・裏:中南米ローズウッド単板(ハカランダ or ニューハカランダ)弦長:650mmナット幅:51.5mm弦幅:42mm塗装:表面板/セラック、横裏板/カシュー糸巻:ゴトー購入時定価 500,000円(税別)
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